VPNで守れるのは通信経路の一部です。アカウントに残る履歴、フィッシングサイトへの入力、端末上の不正アプリまで一括して防げるわけではありません。
確認方針:既存の実測範囲と公式資料を維持し、未確認の速度・接続成功・料金は断定しません。
利用前に知っておくべき注意点
- 入力済みの認証情報をVPNが取り戻すことはできません。
- 広告・ドメイン遮断とウイルス対策は別の機能です。
- ログイン中のサービスやブラウザ同期には履歴が残る場合があります。
NetShieldの実際の仕組み
公式サポート文書によれば、NetShieldはDNSフィルタリングです。接続中はProton専用のDNSサーバーがドメイン解決を担い、その際に「マルウェア・広告・トラッカーをホストすることが知られているドメインのデータベース」と照合してブロックします。モードは2種類(マルウェアのみ/広告・トラッカー・マルウェア)、Windowsにはアダルトコンテンツブロックの追加オプションがあります。
前提をひとつ——NetShieldは有料プラン専用です。無料プランには含まれません(FreeとPlusの境界参照)。
同じ「ブロック」でも層が違う
| 道具 | 働く層 | 防げるもの | 防げないもの |
|---|---|---|---|
| VPNのDNSブロック(NetShield系) | ドメイン解決の段階 | 既知の広告・追跡・悪性ドメインへの接続 | 新規ドメイン・ファイル検査・侵入済みマルウェア |
| ブラウザの広告ブロック拡張 | ブラウザ内 | ページ内の広告要素 | ブラウザ外のアプリ通信 |
| ウイルス対策ソフト | 端末(ファイル・プロセス) | ダウンロード・実行中マルウェアの検査・駆除 | 通信の盗み見・追跡広告 |
| パスワード管理+MFA | アカウント | 使い回し・窃取後のログイン | 端末感染そのもの |
NetShieldが防げないもの——公式文書の注記まで
- できたばかりのフィッシングドメイン。DNSブロックは「既知」リストが根拠。今朝作られた詐欺サイトはまだどのリストにもないかもしれません。フィッシング対処が別手順である理由です(リンクを開いた後の手順)。
- すでに入ったファイル・アプリ。検査・隔離はウイルス対策の仕事。NetShieldはファイルを見ません。
- 自分で打ち込む情報。精巧な偽サイトへの入力は、どのブロックリストも代わりに守れません。
- 公式文書上の例外。Tor over VPNではNetShieldは適用されず、Android 10以降のPrivate DNS設定が有効だとそちらが優先されます。
では、どう組み合わせるか
役割が重ならない以上、答えは代替ではなく分担です。端末層はウイルス対策(WindowsならまずMicrosoft Defender)、アカウント層はパスワード管理とMFA、通信層はVPN(+DNSブロック)。そしてどの道具も肩代わりできない最後の層が「入力する前にアドレスを確かめる習慣」。無料VPNを選ぶときの判断軸は無料VPNの安全性で扱いました。
よくある質問
Q. NetShieldがあればウイルス対策は削除していい?
いいえ。NetShieldはファイルを検査しません。公式文書もドメインブロック機能としてのみ説明しています。
Q. ブラウザの広告ブロッカーがあればNetShieldは不要?
一部重なりますが同一ではありません。拡張はブラウザ内だけ、DNSブロックは端末上の他アプリの通信にも効きます。
Q. 無料のProtonにNetShieldは付きますか?
付きません。公式文書上、有料プラン専用です(2026-08-11確認)。
Q. NordVPNやSurfsharkに同種の機能は?
あります——NordのThreat Protection、SurfsharkのCleanWebが同系統です。範囲は各社で異なるため公式文書の確認を。3社の全体比較は万能1位を決めない比較へ。
「VPNに広告ブロックが付いているからセキュリティは万全」——この記事が狙った誤解はこれです。NetShieldは優れた削減レイヤーであって、盾の全体ではない。層ごとに道具をひとつずつ置き、どの道具も防げない「自分の入力」だけ習慣で守る。誇張なしで成立する現実的な防御線はこれです。
出典(2026-08-11確認)
- NetShield公式サポート文書——DNSフィルタリング・2モード・有料専用・Tor/Private DNSの例外
- Proton VPN plans explained——プラン別機能
- NordVPN Features——Threat Protection
- Surfshark Features——CleanWebの原文
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作成 2026-08-11・未確認事項:ブロック率の数値(公式未公開——創作しません)、Threat Protection・CleanWebとの詳細範囲比較(今後の深掘り)。
この方法が向かないケース
- VPNだけで端末・アカウント保護を完結させたい方
- 勤務先や学校のセキュリティ方針を無視する方
- 接続表示だけで安全を判断する方
失敗しないための条件
- MFA・更新・ウイルス対策を併用すること
- VPNの保護範囲を理解して使うこと
- 事故時にアカウント・決済・端末を別々に対応すること
